ホームシェアリング夫婦の夫、ともやんです。こんにちは。
入国審査編の後編です。
前編はこちら。
後編は、カナダ政府のwebサイトを訳しながら、カナダの入国審査で入国拒否される具体例を紹介します。
あくまで、入国審査に関する一般的なガイドをご紹介しますので、出産目的での入国について詳しく知りたい場合は文末のお知らせをご覧ください。
結局は入国管理官が入国の可否を決めます
Note: This is only a guide. A Canadian immigration officer will decide if you can enter Canada when you apply for a visa, an Electronic Travel Authorization (eTA), or when you arrive at a port of entry.
後で9つの具体例を紹介しますが、これはあくまで単なるガイドに過ぎません。入国の可否については、ビザやeTA(電子旅行許可)の申請時や空港等への到着時に、入国管理官が決定します。
入国を拒否される具体例9つ
There are many reasons we may not let you into Canada, such as:
入国管理官があなたを入国させない理由はたくさんあります。例えば・・・
1.セキュリティリスクになる
you are a security risk
国家の安全を脅かすような危険人物(テロリスト、スパイなど)は入国を認めません。
ちなみに、僕の友人で、EATA(アメリカの電子渡航認証)の「あなたはテロリストですか?」という項目に間違えてYesと回答し、そのまま申請してしまった友人がいました。もちろん、その友人はテロリストではなく、本当にうっかり入力ミスしただけです。とは言え、そんな回答内容ですから、当然申請は自動的に即却下。その上、申請内容の訂正や再申請は認められませんでした。結局、その友人はアメリカ大使館まで出向き、大使館員の面接を受けて、観光ビザを発給してもらうことで、なんとか渡米できました。
2.人権侵害や国際的権利の侵害をしたことがある
you have committed human or international rights violations
人権侵害や国際的権利の侵害(※)を行った人は入国できません。一部の権利侵害行為を犯罪と見なしていない国や地域もありますが、そんなことは全く関係ありません。
※すみません、具体的にどのような行為が国際的権利の侵害にあたるのかは分かりません。
3.有罪判決を受けたことがある、もしくはカナダ国外で犯罪とされる行為を行ったことがある
you have been convicted of a crime, or you have committed an act outside Canada that would be a crime
前科がある場合、カナダでも犯罪を犯すのではないかと警戒されるのは当然ですよね。それと、国家間で犯罪者を引き渡すのは大変なので、そんなことはしたくないわけです。
4.犯罪組織と結びついている
you have ties to organized crime
本人が犯罪に手を染めていなくても、犯罪組織と繋がっているような人は危険人物と見なされます。
5.健康上の深刻な問題を抱えている
you have a serious health problem
国外から感染症を持ち込まれることを防ぐためです。
6.金銭的に深刻な問題を抱えている
you have a serious financial problem,
母国でお金に困っている人の場合、オーバーステイ(ビザやeTAが期限切れになっても、出国せずにカナダに居続ける。当然、違法。)する可能性が高いと見なされます。
7.申請書や申請フォームへの虚偽記載や、入国管理官の質問に対して嘘をつく
you lied in your application or in an interview
嘘つきは信用して貰えません。信用して貰えない人は、入れて貰えません。
8.カナダ移民法の条件を満たしていない
you do not meet the conditions in Canada’s immigration law
カナダ移民法については、リンク先を見てください(英語)。僕たちは、全部読むのは諦めました。
9.家族の誰かが入国を認められない
one of your family members is not allowed into Canada
例えば、夫婦2人で入国しようとした場合で、もし僕が入国を拒否されたとしたら、(妻自身には問題がなくても)妻も入国を拒否されてしまいます。
上記の具体例に該当しても入国が認められる場合もある
有罪判決を受けたことがあるとしても、それが比較的軽い罪の場合には入国できる場合もある
Normally, if you have been convicted of an offence, such as mischief or driving under the influence, you cannot enter Canada without a permit that has a processing fee of C$200.
However, as of March 1, 2012, you may be able to get a temporary resident permit for one visit without having to pay the C$200 processing fee if you:
- have served no jail time, and
- have committed no other acts that would prevent you from entering Canada.
比較的軽い罪(例えば、いたずら、酒気帯び運転、薬物の影響下での運転)で有罪判決を受けた場合、滞在許可書を得ることで入国が認められることがあります。この滞在許可書の申請には200カナダドルの手数料が必要です。
また、以下の条件を全て満たす場合には、200カナダドルの手数料を払うことなく一時滞在許可証を得ることができるでしょう。
- 投獄されたことがない
- この犯罪行為以外に、カナダ入国を妨げる行為はない
お知らせ
以上、入国拒否される具体例9つの紹介でした。これが、カナダの入国審査に関する一般的なガイドになります。
カナダでの海外出産を検討されている方向けの有料記事を作成予定です
出産目的で入国する場合の入国審査時の注意点、その他カナダ出産の準備について、後ほど有料記事を作成する予定です。お急ぎの方は、facebookページかtwitterまでご連絡ください。
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フリーライド反対。
カナダ国籍を持つことで得られる権利はありますが、同時に果たすべき義務も生じます。
「知らずに義務を果たしていなかった・・・。」ということがないように、カナダ国籍を保持する子供の親が必要な情報を共有できる場を作りたいと思います。それは、僕たち夫婦にとって必要だからでもあり、カナダや世界で日本人・日系人への評価が下がることを避けたいからでもあります。
共有する情報の例:
- カナダで出産するにあたって必要な準備
- カナダでの子育て、日本とカナダ両方での子育て
- 果たすべき義務
- カナダでの一般常識